残りの時間の使い方

表情の奥に、一瞬諦めの気持ちと悲しみが見えたような気がした。突然思いもかけなかった感情に触れて、思わず泣きそうになった。

 

 

先日の帰省の帰り、見送りに来てくれた母とバス出発までの時間にお茶をしていた時のこと。何気なく、テレビでみた「親とあと何日一緒に居られるか」の日数の出し方の話をしたのだった。

 

 

一年に一度も帰らない親不孝に重ねて、無神経すぎる自分。気丈な性格なので、普段は表立って見せることはない母の悲しみを垣間見てしまい、猛烈に猛烈に反省した。

 

 

 

あと10日もない一緒に居られる日を思うと、また泣きそうになる。

 

 

母が生きていてくれている間に何をするか、伝えるか。

考えると苦しくなるけど、行動の前に、まず感謝の気持ちを自分に充満させて生きようと誓った。

 

 

 


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天舞師としてのライトワークデビュー

8月13日に松戸駅で思いがけず故郷の懐かしい景色に出会い

 

「はぁ〜、行きたい!」と

思った半月後

 

今日、その懐かしい寺を訪れることができた。

引き寄せる現実が如実に早くなっている。

 

 

 

今回の帰省で感じたことを、備忘録的に記しておきたい。

 

 

◆思いの伝達があまりにもスムーズで驚くくらい。

 

こうしたいな!と思ったことが、

一緒にいる人の口から提案として出てきたり

すんなりと受け入れられたりして

阻む出来事が全く起きないのだ。

 

 

◆場面場面で記憶が呼び起こされることがかなり多く、意識の中では過去と現在を何往復もしているイメージ。

 

◆この土地を訪れた感覚が、いままでとは明らかに違っている。

 

何より私の細胞がこの土地のエネルギーと共鳴し喜んでいる。

視覚情報に感情が揺さぶられて泣けるくらいで、短的に言うと「感動」なんだろうけど、そんな簡単な言葉で表したくないような感じ。

空をみても

山をみても

海をみても

空気のニオイも

風の心地良さも

線香の香りも……

 

自分の感覚が鋭くなったのか

何かが変わろうとしているサインなのか

メッセージなのか

理由は分からないんだけど。

 

 

 

〜〜〜

 

昔から大好きだった、その懐かしい寺。

参道の脇には苔むした岩と杉木立。

 

「わぁ〜、来たよー!!

気持ちいい〜😄」

 

 

 

しかしなんと

かなり樹齢の高い古い杉が倒れかけていて、今日から参道は通行止めになっていた。

前に歩いていた人たちが、残念そうに諦めて引き返している。

 

 

え?うそ!

私  今日は呼ばれて来たんじゃなかった?

 

 

諦めきれない思いで参道を眺めていると

偶然?近くにいた地元の人が話しかけてきてくださり、迂回路を教えてもらい本社まで辿りつけたのでした。

 

 

栄枯盛衰の運命を辿り、血なまぐさい歴史があるようで

今はひっそりと佇む  静のイメージ  を感じるこのお寺だが、実は厳しく来る者を選んでいるのではないか?という話をしながら訪れてのこの展開。

驚いたが、やはり私は呼ばれていたのだろうと思う。

 

本社の少し奥の方まで入らせて頂き、天舞師のお仕事をさせてもらった。

 

 

いままでにない感覚で手が勝手に舞う。

魂が喜んでいる。

 

 

 


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かけがえのない人達

何を話されているのか全く理解できず

たぶん私が言っていることも分かってない。

 

認知が進んだ女性で意思の疎通が難しく、正直トリートメントさせてもらってもいいのか迷った。

 

一瞬、このまま立ち去ろうかとも考えたのだが、そうだ!と思い、アロマの香りを嗅いでもらったら顔がパッと明るくなった。

 

 

表情を見ながらゆっくりトリートメントを始めたところ

「おばあちゃん、よかったね!気持ちいいでしょ」と、お孫さんらしき人が入ってきた。

 

 

お孫さんは、私がトリートメントしている反対側にスルリと入り込み、女性の左手を手に取り会話を始めた。

それはまるで、幼児の言葉を上手に聞き取る母親のように、優しく見つめながら会話を楽しんでいる。

 

 

 

そのうち、透き通るようなお孫さんの瞳から

ポロポロと涙がこぼれ始めて止まらなくなった。

 

大きな瞳からポロポロと涙を落しながら

何度も繰り返す女性の話に、初めて聞いたかのように受け答え

目をじっとのぞき込み頷き返し

乱れた髪を撫でつけて、額を優しく撫でる。

 

もうあまり長くない残された時間を、慈しんでいるかのようだった。

 

 

 

 

右手のトリートメントが終わったが、おふたりの間の温かい空気感をそのままにしておきたくて

お孫さんの手にアロマオイルを垂らして差し上げ

「これでおばあちゃまの手を擦ってあげてください。やり方は気にしなくていいですよ。」とお伝えして

私は両足の施術に移った。

 

 

 

 

 

今、最期の看取りを専門にしているプロの方がおられると聞く。

実際に何をどのように行うのか知らないので、それについて語ることはできないけれど、残り少なくなった大切な時に他人が介入することについて疑問に思うことがある。

 

勿論、誰もが家族との関係がいいとも限らないし身寄りのない人もおられるので、一概には言えないことは重々承知のうえで誤解を恐れずにいうと、やはり家族以外に出る幕はないのではないかと感じるのだ。

そして今日お孫さんとおばあちゃまとの時間を垣間見たことは、ますますその思いを強くさせた。

 

 

人は死にゆく時に

絶妙なタイミングで

残された人の人生に必要なギフトを贈る。

 

大きな意味でいうと、残された人というのは家族だけでなく、取り巻く人達全員なのだろうけど

 

その方の人生においての「かけがえのないない人達」との間で、手渡しされるものなのではないだろうか。

 

 

 

仲が良くても

憎しみ合っていても

疎遠でも密接でも

家族の繋がりには

重要な意味がある。

 

 

 


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観光はどうぞ永平寺へ!

昨日見かけた駅のポスター
なんとなく懐かしくて思わず見入ってしまったのだけど

 

なんと!
私の田舎で最も気に入っている場所のひとつ
「・・ナイショ・・」
 
 
 
地元の人?といえるほどデータはないけど
少なくとも
家族や友人の間ではかなり人気が高く
隠れ家的な名所
 
 
延々と続く苔むした階段と
奥にひっそりと佇む寺院
 
゙ひっそり ゙が重要なファクターなんだけどな。
 
 
 
 
そんなポスターを見つけつつ
昨日は病院でのアロマトリートメントでした。
 
 
受けてくださった患者さんは おひとり
  
お盆で病棟に患者さんが少なく
こちら側のメンバーは三名もいたからだけど
 
たった一人だけのためにお伺いするというのも
なかなかいい感じだなぁと思いました。
 
 
昨年から私達の存在を知ってはいたけど
ずっと断っていたという男性でしたが
 
「こんなに気持ちがいいなら
   もっと早くやってもらえばよかった」
と喜んでもらえ
 
嬉しくて
ゆっくり時間をかけて行いました。
 
 
あまり眠れないとのことだったので
その後 ラベンダーオイルを落としたサシェをお届けにいくと
 

「お陰で身体はポカポカしてるけど、足はクーラーの風が直接当たるからね」と
足元をタオルで覆っておられました。
 
 
最初にお伺いした時に感じていた
なんとなくやさぐれた雰囲気が消え
存在感が増し
佇まいまで変わったようでした。
 
 
 
いっときの間ですが
相手の方を大切に思う 心を込めた関わり が
ご自身を大切にしようと思う気持ちを
呼び起こすきっかけになったのでしょうか。
 
 

人もエネルギー 
想いは伝播しますね。

 

 


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味覚から内部情報にアクセスする

何気なく過ごしている日常で、自分の内面を感じている瞬間がどれくらいあるだろうか。

 

 

これは最近特に意識していることで、もっはらの課題でもある。

「自分を偽らないこと」

 

思考を止めるて感じていると、浮かんでくること。

浮かんだことをそのまま行動にできるのがベストだけど、まだ躊躇してしまうこともある。

それは、一見ネガティブに思うようなことであっても、本当は感じたまま動くことが宇宙の調和に則している。

そうと分かっているのに、マインドに不安や恐怖を煽られて足がすくむ。

 

変な人と思われるかも。

非難されたらイヤだな。

嫌われてしまうのが怖い。

人との繋がりが切れてしまうかも。

 

 

まだまだそんな妄想が拭えないこともあるが、とにかく自分を偽ることなく感じたままを受け入れてみる。

 

全身をスキャンする。

今、今、今、何を感じているの。

 

思考の手前

    「感じていること」

 

 

 

これは何を意図しているかというと、真我との直通回線を開くこと。

 

真我と繋がると現実に何が起きるかは

お楽しみ❤

 

 

 

 

先日、面白い経験をした。

味覚の解像度を上げる。

 

枝付きの高級レーズンをひとつ、スローモーションのように食べる。

瞬間瞬間に起きることを、感度を研ぎ澄ませて感じながら食べる。

 

口に含む

レーズンの表面の触感

ツルツルと皺の凹凸

まだ無味無臭

歯を当てたときの弾力

歯が入ったときの硬さ、音

噛む

口に広がる風味

噛む感覚と内側から聞こえる音

鼻に抜ける香り

酸味、甘み、苦味、えぐ味

形を変えていくレーズン

変化していく味

舌に当たる感触・・・

 

 

食している数分間

周りから切り離されて

体感してい自分と観察している私との  ふたりだけの空間

思考が入り込む余地もない

 

 

 

「丁寧に感じる」とよく言われるが、ここまでの体験は初めてだった。

いつでも手の届く場所にあった 未知の世界。

 

 

感覚の解像度をあげる。

クセになりそう。

 

 


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相反する二つの心

70歳を少し過ぎたくらいの穏やかで優しそうな男性

両手のトリートメントを目を瞑って静かに受けていました。

 

足のトリートメントに移った頃から

ポツリポツリと話し出しました。

 

 

 

こんな話、今まで誰にも話したことないんだけどね…

 

子どもの頃からの持病を積極的に治さずにきたことを

人に迷惑をかけたと悔やんでいました。

 

 

 

現在は

自分で自分を攻撃してしまう免疫異常(免疫力を下げて治療する)

内臓の癌(免疫力を上げて癌細胞を退治しようとする治療)

相反する治療が必要な病気に罹っている。

 

人に迷惑をかける自分を自分で責めてしまう象徴としての疾患と

溜め込んでしまった怒り暴走してしまった臓器の疾患。

 

 

 

 

その時その時で精一杯頑張ってきた。

他人に迷惑をかけないように自分を押し殺した。

人を傷つけたくなくて感情をのみ見込んできた。

そんな自分を不甲斐ないと思っていた。

いつも自分はダメだと思っていた。

周りが理解できなかった。

 

 

 

身体からは、そんなメッセージが聞こえていました。

 

 

しかたない。

だって、そんなふうにしかできなかった。

 

 

 

 

 

病気の症状は自分からの手紙。

気がついたら

ここから新しい自分に生まれかわれる。

 

過去の自分を労わって

受け入れて

感謝して

さぁ、これからどう生きるか。

何を一番大切に生きるか。

 

 

 

 

この患者さんが身体からの大切なメッセージに気がつけますように。

エネルギーを込めて。

 

 

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空き缶は試している

時々あるよね。

道の隅に空き缶が放置されていたり

コンビニのおにぎりのビニールが落ちてること。

 

 

あれに遭遇すると

イヤだな!と同時に

(うゎ、参ったな。。)って思う。

 

 

何ていうかな

 

 

 

 

 

選択を突きつけられてる感覚。

 

 

 

 

 

 

さぁ、お前は拾うのか

知らんぷりするのか

ゴミが落ちてるのは嫌なんでしょ?!って

 

 

試されてる。

 

 

 

 

 

 

誰が捨てたとか

誰が悪いとか

コンビニの乱立とか

そんなことは関係ない。

 

 

 

 

私、ゴミをポイ捨てする人はキライなので

私の世界(関わりのある人)の中にはいない。

知ってる範囲では。

 

 

ただ、

「道にゴミが落ちている世界」は

目の前にある訳で

 

それ(その世界)を

そのまま存続させておくか

抹消するかは

 

私自身の選択なワケ。

 

 

 

 

極端な話、隣国で戦争が起きていても

その情報を知らない人の世界には

戦争なんて存在しない。

 

逆に毎日 ネガティブなニュースをみて

子どもが親を

姉が弟を

妻が夫をと

殺人事件なんかを頻繁に耳にしている人には

この世は殺伐とした世界なの。

 

 

何を取り込むかによって

自分の世界は大きく変わる。

 

 

 

 

他者と生きている以上

すべてコントロールするのは難しいけど

 

どんな世界にしたいか

ある程度は自分で決められるということ。

 

 

 

 

 

 目の前のゴミを拾う、拾わない。

 

こんな小さな選択でも

自分の世界の主導権は

自分が握ってることを思い出せば

好きな世界に変えていける。

 

 

 

 

環境や他人のせいではない。

 

 

 

今から

 

どんな世界をいきたい?

 


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